海外で話題になっているスーパーフードの一つ、カカオニブには高いアンチエイジング効果や美肌効果、さらにダイエット効果など様々な美容効果があります。
苦味が強い食べ物ですが、チョコレートのような香りを楽しめるため、食べ方を工夫することで取り入れやすくなります。
このカカオニブとはカカオからできているものです。
似たようなものにカカオマスなんかもありますが、加工の過程が違うため、得られる効果も違ってきます。
もちろんカカオニブはスーパーフードとされているので、得られる効果がとてもすごいです。
そんな効果や効能、食べ方についてご紹介していきます。
カカオニブとは
カカオニブ(cacao nibs)とはカカオの豆の胚芽や皮を取り除いて砕いたものです。フレーク状やチップ状になっており、これをさらに砕いて細かくしたものがカカオパウダーです。
これはカカオパウダーとカカオバターに分離する前のものになります。
原材料のカカオはアフリカや東南アジアが原産地です。
カカオといえば、ココアやチョコレートの原材料ということはみなさんご存知かと思いますが、最近、ココアやチョコレートのダイエット・美容・健康効果がとても注目されていますよね。
そんなココアやチョコレートと同じ原材料を使っているカカオニブも、スーパーフードとして特に海外では話題になっています。
カカオそのものを食べることができるので、栄養素もしっかりと摂ることができます。
食べ方もいろいろあります。
カカオニブとカカオマスの違いは?
同じように〝カカオ〟とつくものがもう1つあります。
それがカカオマスというもので、どちらかと言うとこちらの方が耳にしたことありますよね。
同じなのかな?とも思ってしまいますが、すこし違います。
まず、スーパーフードとして話題になっているカカオニブは、焙煎をして胚芽と皮を取り除き、粗く砕いたものです。
一方のカカオマスとは、このカカオニブを焙煎し圧搾して一度すりつぶしてから固形状に固めたものです。
そのままのものか、もう一度固めたものかの違いなんですね。
どちらにも共通するのが砂糖などは加えられていないというところです。
ちなみにカカオニブをすりつぶしてからペースト状にしたものでカカオリカーというものもあります。
同じカカオでも形状などの違いで名前も変わるんですね。
カカオニブとチョコレートは同じ?
見た目はチョコレートそっくりなカカオニブですが、チョコレートと違うのは甘みが全くないことです。
高カカオのビターチョコレートを想像される方も多いかもしれませんが、さらにちがう苦さを感じます。
最近では高カカオチョコレートが健康やダイエットにいいと話題になっていますが、チョコレートは砂糖で甘みをつけたり、その他添加物が使われています。
それに比べてカカオニブはカカオそのものなので、砂糖などを使っているチョコレートよりもさらに体に良く、栄養素を摂ることができます。
チョコレートと違って甘みがないなら食べにくいのでは?と思われるかもしれませんが、そのまま食べるのではなく、食べ方を工夫すればむしろカカオの風味を楽しめます。
ハワイではこれをアサイーボウルにトッピングしてあるお店もあります。グラノーラとヨーグルトと食べるのが一番簡単で食べやすいかもしれないですね。
ちなみにカカオニブにチョコレートをコーティングしたものなんかも売っているようです。
しかし、チョコレートのように砂糖と一緒に摂ってしまうとカカオの効果が薄くなってしまうので買う時は砂糖の使っていないものを選ぶようにしましょう。
カカオニブのカロリー
カロリーは1オンス(28gくらい)ておよそ130kcalです。
日本では100gあたりで表記してあるものが多いですが、100gくらいにすると、およそ460kcalもあります。
カロリーだけで見ると高カロリーですね。
そんな高カロリーなカカオニブですが、含まれている栄養素がすごいためスーパーフードとして話題になっています。
最近ではダイエットもカロリーよりも栄養素の方が大事になってきていますよね。
高カロリーでもそれだけの魅力がこれにはあります。
ちなみに一回で食べる量は10グラムもいかないので、高カロリーでもそこまで気にする必要はなさそうです。
カカオニブの栄養素
スーパーフードとして認定されるには、一般の食品よりも栄養価が高い、もしくは、ある栄養素が飛び抜けて多く含まれている必要があります。
カカオニブもスーパーフードとして話題になっているので、もちろんその栄養価はすごいはずです。
含まれている栄養素
・抗酸化作用の高いポリフェノール
・貧血の予防ができる鉄分
・便秘の改善や糖の吸収を抑える食物繊維
・私たちの体に欠かせないミネラル
・カテキン
・幸せな気分になれるPEA
カカオニブの栄養素で特に注目されているのがポリフェノールです。
ポリフェノールはダイエットや美容、健康への効果がとても高い栄養素です。
特にアンチエイジング効果が高いというので、女性には嬉しいですよね。
そんな効果を次からご紹介していきます。
カカオニブのカフェイン
カカオが原材料のココアやこうカカオチョコレートにはカフェインが含まれています。
そのためカカオニブにもカフェインが含まれているのかな?と思いましたが、カカオニブのカフェインの含有量はごく微量なんだそうです。
そのかわり、カフェインと作用の似た〝テオブロミン〟という成分が含まれています。
テオブロミンはカフェインよりも作用が穏やかですが、こちらも覚醒作用があり、集中力のアップやストレスの緩和などの効果が期待できそうです。
勉強前や仕事前なんかにも良さそうですね。
カカオニブの効果・効能
アンチエイジング
カカオニブの1番の効果はこれだと言ってもいいのではないかというほど、効果に期待されています。
カカオには次のようなポリフェノールが含まれています。
カカオポリフェノール
アンチオキシダント
フラバノール
アントシアニン
プロシアニジン
カカオポリフェノールは有名だと思いますが、それ以外にもこんなにたくさん!
ポリフェノールには高い抗酸化作用があります。
抗酸化作用とは主に体内の活性酸素を除去する効果があります。
活性酸素とは、もともと体内にあるのですが、これが日常生活の様々なものが原因で増えてしまいます。
活性酸素が増えると細胞が酸化(サビ)てしまい、体を老化させてしまうのです。
老化と聞くと一番は肌の衰えのイメージですが、老化すると体力がなくなったり、記憶力がなくなったりなど、様々な影響がでますよね。
それを防ぐことができるのがこのポリフェノールです。
ちなみに活性酸素は
ストレス・肥満・大気汚染・紫外線・食品添加物・タバコ・激しい運動
などが原因で増えてしまいます。
タバコと運動以外はなかなかさけてとおれなさそうですよね。
なので、ポリフェノールをしっかりと摂取しましょう!
そのポリフェノールを補うためにこのカカオニブはおすすめです。
美肌効果
上にも書いたようにアンチエイジングができればそれだけでも美肌になれそうな気がしますが、それだけではありません!
なんと、ポリフェノールには美肌効果もあるのです。
活性酸素は、細胞を老化させてしまうだけでなく、ニキビやシミ・シワ・くすみ・たるみの原因にもなります。
さらに皮膚ガンを引き起こしてしまう可能性もあります。
恐ろしいですよね。
この活性酸素を除去する効果が高いポリフェノールを摂取することでこれらを防げるため、美肌効果もとても高い食べ物なのです。
しかし!カカオニブの美肌効果はこれだけではありません。
カカオニブにはビタミンA.ビタミンCも豊富に含まれています。
ビタミンAには皮膚や粘膜を健康に保つ効果があります。
そして、ビタミンCには紫外線が当たった後のシミを防ぐ還元作用や、紫外線から守る作用があります。
さらに、コラーゲンの生成をサポートする働きもあるので、張りのある肌を目指せます。
他にも
・ターンオーバーの周期を整える
・殺菌作用がありニキビ予防ができら
・肌の代謝を上げる
・毛穴を引き締める
など肌に嬉しい効果がたくさんあります。
カカオニブはポリフェノールの持つ抗酸化作用と、ビタミンA・ビタミンCの働きにより美肌づくりをサポートしてくれる嬉しい食材なのです。
これだけの効果があるとわかったら今すぐにでも食べたくなりますね。
貧血予防
カカオニブには多くの鉄分が含まれており、鉄分は貧血予防にぴったりです。
貧血というと、頭に血が行かなくなり倒れてしまうイメージがありますが、どちらかというと酸素が行き渡らなくなることで、酸欠状態になってしまうんだそうです。
それにより
・めまい・息切れ・動悸・吐き気・だるさ・疲労・食欲の低下・低血圧・朝起きられない
などの症状がでてきます。これだけの症状がでてしまうと辛いですよね。
そうなる前にカカオニブでしっかりと鉄分を補いましょう。
中でも鉄分はビタミンCと一緒に摂ることで吸収率が上がります。このカカオニブにはビタミンCも含まれているので、吸収率がアップします。
効果がとても期待できますね。
さらにビタミンCが多い食材は
・ゆず・アセロラジュース・パセリ・レモン・キウイ・いちご・ブロッコリー
などの野菜や果物に多く含まれています。
フルーツヨーグルトを食べるときや、スムージーと一緒に摂るとさらにいいかもしれないですね。
幸福感を得られる
カカオニブに含まれているPEA(フェニルエチルアミン)という成分には幸福感を得られる効果があるそうです。しかもなんと、恋をしているときのドキドキ感を得ることができるんだそうです!
結婚してすっかり落ち着いてしまった私にとってはすごく嬉しい効果です。笑
恋をするとキレイになれると聞きますが、それと同じ効果もあるのでしょうか!?
この成分は天然の惚れ薬とも呼ばれているらしいです。吊り橋効果もこの成分の効果なんだとか。
バレンタインの時期には特にいいかもしれないですね。
先ほどカカオニブの美肌効果を紹介しましたが、このフェニルエチルアミンにも美肌効果や便秘の解消効果があります。
美容にとてもいい食べ物ですね。
集中力・記憶力をあげる
カカオにはカカオ特有のテオブロミンという成分が含まれています。
この成分には記憶力や集中力を高めてくれる働きがあります。
同じように集中力を高める成分としてカフェインもあります。
カフェインはコーヒーや紅茶に含まれており、こちらの方が有名ですよね。
そのカフェインと似たような働きをしてくれるのですが、カフェインに比べるとテオブロミンの方が覚醒作用が穏やかなんだそうです。
コーヒーなどが苦手な方はぜひこちらでテオブロミンを摂取しましょう。
わたしもこの文章を書く前に少しだけ口にするのですが、食べる時と食べない時の集中力が違います。
食べてからの方が眠気も飛ぶので、仕事前なんかは特におすすめです!
このテオブロミンの効果はこれだけではありません。
・ストレスやイライラの緩和効果
・血管を広げる
・自律神経のバランスをととのえる
・緊張感を和らげる
などの効果があります。
緊張を和らげる食べ物はあまり聞かないので、珍しい効果ですよね。
美容としてはもちろんですが、仕事前に食べるのもとても良さそうな食べ物ですね。
カカオニブはダイエットにも!
カテキンが脂肪を分解
緑茶に含まれていることで有名なカテキンですが、このカカオニブにも含まれています。
カテキンはポリフェノールの一種でもあるのですが、このカテキンには血糖値の上昇を抑える効果や、脂肪を燃焼しやすくしたり、体外へ排出する効果があります。
この直接ダイエットに効果がありそうな成分は嬉しいですよね。
また、血糖値は食べ物や食べ方によって急上昇してしまうのですが、急上昇してしまうと脂肪を体内に蓄えてしまうホルモンが分泌されやすくなってしまうので、肥満の原因になります。
そんな血糖値の上昇を抑える効果もあるので、このカテキンには、
・体に脂肪をつけない
・脂肪を燃やす
・脂肪を排出する
というダイエットをする上でとても嬉しい効果が勢ぞろいなのです。
これだけの効果があったら毎日食べたくなりますね。
美肌だけでなくダイエットの味方にもなる嬉しい食べ物です。
ポリフェノールが肥満予防に
アンチエイジング効果や美肌効果のあるポリフェノールには、実は肥満を防止する効果もあります。
身体が活性酸素によって参加してしまうと、細胞が傷つけられてしまい肥満の原因になるのですが、ポリフェノールはその活性酸素を除去してくれる効果があります。
さらに、活性酸素によって太りやすくなりますが、肥満体型というだけでも活性酸素は発生しやすくなります。
活性酸素によって太って、太ったせいでさらに活性酸素が増え、さらに体重が増えるなんて悪循環ですよね。
ポリフェノールにはこの循環を防ぐだけでなく、すでに増えてしまった活性酸素も除去してくれるので、ダイエッターにとってはとても大切な栄養素です。
美肌を作りながらダイエットができるポリフェノール、ぜひ積極的に摂りたいですね。
コレステロール値を下げる
カカオニブには悪玉コレステロール値を下げる効果もあります。
コレステロール値が下がると血液がさらさらになり血行が良くなるので代謝が上がります。
ダイエットをしていると代謝という言葉をよく聞くと思いますが、代謝は高ければ高いほど使うエネルギー量が増えるため痩せやすく太りにくい体質を作ることができます。
さらに悪玉コレステロール値が下がると、動脈硬化などの病気予防にも繋がります。
ダイエットも病気の予防もできるのは嬉しいですね。
血液がさらさらになることは冷え性の改善にもつながるので、よりダイエットに有利になります。
カカオニブの食べ方
一番食べやすいのはヨーグルトにカカオニブとグラノーラをかけて食べる方法だと思います。
カカオニブは甘みが全くないので、甘さを補えるドライフルーツをたくさん入れたり、はちみつを入れて食べるといいと思います。
バナナなどのフルーツも良さそうですね。
ハワイのお店ではアサイーボウルに使われていました。
日本でもアサイーボウルのピューレがスーパーやインターネットで購入できます。
アサイーピューレとバナナとヨーグルトをミキサーにかけてはちみつ、グラノーラ、フルーツと食べるのもおすすめです。
他にも
・アイスクリームのトッピング
・カフェオレやココアのトッピング
・スムージーと一緒に
・クッキーやスコーンを作るときに混ぜる
など、たくさんの食べ方ができます。
もちろん苦味が平気な方はそのまま食べてもいいと思います。
苦いのが苦手でもこれだけたくさんの食べ方があるので、風味を楽しみながら食べられそうです。