
日本人の朝食メニューといえばお味噌汁を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
白米とも合い、具材によっては野菜やタンパク質もたくさん摂れるので、特に寒い時期は毎朝食べるようにしています。
食生活の欧米化により、朝食をトーストとコーヒーなどにする方も増えていると思いますが、健康のことを考えるとやっぱりお味噌汁はおすすめしたい一品です。
海外では味噌はスーパーフードと呼ばれており、とても人気を集めていますよね。
栄養価が高く、発酵食品としての人気もあります。
今回はそんなお味噌汁に酢をプラスした酢味噌汁についてご紹介したいと思います。
酢自体もダイエットや健康にいいと話題になることが多く、積極的に取り入れている方が多い調味料だと思います。
朝なかなか食べられない方はぜひ夕食に取り入れるなどして体を温めながら健康にいい栄養素を補っていきましょう。
酢味噌汁とは

味噌汁に酢をプラスして食べるものです。
ダイエット効果はもちろん、美容や健康面でも嬉しい効果を得ることができます。
痩せるためにダイエット食品やサプリメント、器具などを試したことがある方も多いかと思いますが、酢味噌汁なら特別なものは特に用意する必要もなく、スーパーで買えるもので作れるというところが嬉しいですね。
入れる具材を変えることでマンネリ化を防ぐこともできるので、継続して食べやすいと思います。
発酵食品の味噌と酢だけでなく、使う食材によってもさらにプラスで栄養素がとれるのも嬉しいところです。
野菜だけでなく、タンパク質である卵や豚肉なんかも一緒に食べられるところもメリットですね。
ひと昔前は痩せるためといったら食事制限をするイメージが強かったと思いますが、最近では栄養素をしっかりと補うことが重要視されています。
しっかり食べながらきれいに痩せていきましょう。
酢の栄養

【クエン酸などの有機酸】
疲労回復や脂肪燃焼をサポートしてくれる働きがあります。
疲れやすい方や夏の暑い時期などは特に補いたいですね。
【酢酸】
血液をサラサラにする効果を期待できます。
血行を良くすることは健康面や美容・ダイエット面どれに対しても効果的です。
【ビタミンB1】
糖質の代謝を促進してくれるビタミンです。
疲労回復効果も期待できます。
不足すると集中や記憶力の低下・精神不安定などに繋がります。
【アミノ酸】
ダイエットをサポートしてくれるアミノ酸は黒酢に豊富に含まれています。より健康効果を求めるのであればぜひ黒酢をチョイスしましょう。
など。
栄養素ではありませんが、酢にはキレート作用という働きがあります。
ミネラルと結びついて吸収率を良くしてくれるため、不足しやすいミネラルとぜひ一緒に摂りたいですね。
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味噌の栄養

【タンパク質】
三大栄養素の一つで、体を作るもとになります。
筋肉のもとにもなるため、代謝を上げたり引き締まった体を目指すには大切な栄養素です。
【ビタミンB群】
糖質や脂質・タンパク質の代謝を促してくれるビタミンです。
疲労回復や美肌効果なども期待できます。
【ビタミンE】
高い抗酸化作用があるため、体内の活性酸素を除去してくれます。それによる肥満防止や美肌効果・ガンや生活習慣病の予防ができます。
【イソフラボン】
女性ホルモンの一つエストロゲンの働きをサポートしてくれるため、美容にも効果的です。特に不足しやすい生理前などに補いたいですね。
【コリン】
ビタミンの働きをサポートしたり、似た働きをする栄養素です。神経組織の構成にも必要になります。
【リノール酸】
美肌にいいこちらは保湿力を高めたり、シミの原因になるメラニン色素の生成を抑制してくれます。
摂りすぎはアレルギーを悪化させる可能性もあるので、過剰摂取は控えましょう。
【サポニン】
血行促進効果や抗酸化作用による活性酸素除去効果を期待できます。大豆製品に多く含まれています。
【乳酸菌】
発酵食品といえばこちらですよね。
腸内環境を整える効果を期待できるため、お通じの改善や代謝アップ・免疫力アップなど様々な嬉しい効果に繋がります。
など。
味噌汁+酢の効果
ダイエットをサポート

様々な栄養を摂れる酢味噌汁はダイエット中にもおすすめです。
まず、お味噌には脂質や糖質の代謝を促すビタミンB群が含まれています。ミネラルも豊富で、不足すると太りやすいと言われている鉄分やカルシウムも補うことができます。
そして、肥満の原因にもなる活性酸素を除去してくれる抗酸化作用を持つサポニンやビタミンEも含まれています。
さらに大豆レシチンにはコレステロール地を下げ、血行を促してくれるため、それによる代謝アップを期待できますね。
そして酢の有機酸や酢酸にも血行を良くしたり代謝を上げる効果が期待できるため、痩せやすい体質を目指すにはぴったりですね。
黒酢に含まれているアミノ酸は脂肪燃焼効果を高めてくれます。
痩せたい時にはぜひ食事に取り入れたい一品です。
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美肌

味噌には美肌づくりをサポートしてくれる栄養素がたくさん含まれています。
抗酸化作用の高いサポニンやビタミンEは体内の活性酸素を除去してくれます。活性酸素は老化や肌トラブルの原因になるため、これを除去することで美肌やアンチエイジング効果を得ることができます。
さらに、リノール酸にはシミの原因になるメラニン色素の生成を抑える働きがあるため、シミの予防にも効果的です。
他にもヒアルロン酸の生成を促したり、肌代謝を上げることができるため、きめ細かい肌を目指すことができます。
そしては酢には様々な角度から美肌をサポートしてくれるビタミンCが豊富に含まれています。
血液をサラサラにする効果も期待できるため、それにより老廃物の排出力が上がり肌代謝が上がるため、酢にもきれいな肌づくりをサポートしてもらえます。
このように味噌汁からも酢からも肌に嬉しい効果を得ることができるため、美容のためにも素晴らしい食べ物だと言えそうです。
便秘の解消

発酵食品である味噌には乳酸菌が豊富に含まれています。
乳酸菌といえば便秘にいいイメージが強いですよね。
腸内の悪玉菌を減らして善玉菌を増やす働きをしてくれるため、腸内環境を整えやすく便秘の改善につながりやすいのです。
そして、酢には腸のぜん動運動を活発にしてくれる働きがあるため、二つの効果でお通じの改善効果期待できるのです。
さらに、お味噌汁といえば玉ねぎやわかめ、その他多くの野菜を入れて楽しめますよね。
これらには便秘にいいと言われている食物繊維も豊富に含まれているため、様々な角度から改善していけます。
お通じが悪くなってしまうと腸内環境がさらに悪くなりやすく、その結果免疫力の低下や代謝の低下・肌トラブルなどいろんな悪影響があるので、ぜひダイエット目的でなくても、腸内環境を整えることは大切にしていきましょう。
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ホルモンバランスをサポート

味噌に含まれているイソフラボンには女性ホルモンをサポートしてくれる働きがあります。
女性ホルモンにはエストロゲンというものがあるのですが、このエストロゲンは美容やダイエットをサポートしてくれるホルモンなのです。
排卵のサポートなどに加え、他にも
・新陳代謝を上げる
・髪のツヤやはりを保つ
・自律神経のバランスを整える
・骨を丈夫にする
・女性らしいボディラインを目指せる
などの効果があるのですが、生理の周期やストレス・加齢などによってホルモンバランスが乱れてエストロゲンの分泌量が減ってしまうと、肌や髪のトラブルに繋がったり、自律神経が乱れたりなどの影響が出てきます。
そこで嬉しい働きをしてくれるのがイソフラボンです。
エストロゲンと似た働きをしてくれるため、不足した時にもその働きをサポートしてくれるのです。
特に生理前などには補いたい栄養素ですね。
睡眠の質が上がる

最近睡眠ダイエットなんかも話題になっていますが、健康面だけでなく、美容面・ダイエット面を考えても睡眠はとても大切なものだと言われています。
忙しい現代人にとっては睡眠時間を確保することも大変かもしれませんが、長時間眠らなくても睡眠の質を上げることでも身体にいい影響があります。
その質を上げるためにも朝にお味噌汁を飲むといいのです。
大豆が原料である味噌にはトリプトファンという栄養素が含まれており、このトリプトファンは睡眠ホルモンと言われるメラトニンの生成を促してくれるのです。
このメラトニンの分泌量が減ってしまうと不眠につながってしまうため、寝つきが悪い方や夜中に何度も目覚めてしまう方はぜひ朝にお味噌汁を飲むことをおすすめします。
また、睡眠の質を上げるためには寝る前のスマホやテレビは控えるようにしましょう。
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酢味噌汁の作り方

では作り方です。
まずは普通にお味噌汁を作ります。そこに酢小さじ1を加えて混ぜたら完成です。
簡単すぎますよね。
酢の量は目安として小さじ1くらいがおすすめですが、胃が弱い方などは少しずつからはじめて様子を見ることをおすすめします。
酢は種類によって口当たりや栄養素が変わってくるので、お好みで選びましょう。
栄養素で考えたら黒酢・食べやすさだったらりんご酢が個人的にはおすすめです。
摂取量は多くても1日多さじ1までにしてください。
摂りすぎはNGです。
お味噌汁を毎日作るのが面倒だという方は味噌玉を作っておけば毎日お湯を注ぐだで食べることができます。
味噌玉についてはこちらの記事を参考にしてください。
和食は健康にいいと言われているので、ぜひ1日の中で一食はとりいれたいですね。
注意点

食べ過ぎに注意
酢に含まれている酢酸という成分は摂り過ぎてしまうと胃痛の原因になります。そのため、摂りすぎには注意してください。
胃の弱い方はなるべく少量から始めたり、毎日ではなく一日置きにするなどして様子を見て続けることをおすすめします。
また、貧血の原因にもなるというデメリットもあるので気をつけましょう。
摂取量は多くても1日多さじ1までにしてください。
歯磨きでの注意点
酸が強いため、食べた後そのままにしてしまうと歯のエナメル質に影響が出てしまいます。そのため食後はうがいをするようにしましょう。
歯磨きをする場合もすぐにしてしまうのは良くないので、最低でも30分はおいてからするようにしましよう。
そのほかのおすすめちょい足し食材

蒸し生姜パウダー
身体を温める効果が高い生姜は内臓から冷えを改善してくれるため、様々な不調の改善な血行促進効果・ダイエット効果などを期待できます。
生姜のチューブよりも蒸し生姜のパウダーの方がより身体を芯から先端まで温めてくれるのでおすすめです。
生姜は加熱方法などによって栄養素が壊れてしまうこともあるので、蒸し生姜のパウダーがおすすめです。
チーズ
タンパク質やカルシウムが摂れるチーズは健康面を考えてもおすすめですし、私的にお味噌汁をより美味しくするちょい足しだと思います。
高カロリーなイメージがあるためダイエット中は避けた方がいいと思われがちですが、実はぜひおすすめしたい食事です。
カルシウムやタンパク質は不足しやすい栄養素でもあるため、せひ美味しく栄養素を補いましょう。
豆乳
身体にいいと言われている豆乳も実はお味噌汁と良く合います。そのままのものよりもマイルドになるので、毎日食べていて少し飽きてきてしまった時などにおすすめです。
反対に豆乳鍋を作るときなお味噌を加えるのも美味しいでさよね。
豆乳からも大豆の栄養素を摂ることができます。
ただイソフラボンの過剰摂取には気をつけたいところなので、食べ過ぎには気をつけましょう。